キャンパス・ハラスメント対策さまざまな取り組みのご案内

立教大学人権・ハラスメント対策センターは、立教大学の学生、教職員の人権意識を喚起し、人権侵害が起こらないように人権意識を高めるとともに、キャンパス・ハラスメントや差別問題などの人権侵害が発生した場合には、問題解決に向けて努力することを目的として、1999年から活動していた人権センターとセクシュアル・ハラスメント防止対策委員会を統合し、2006年4月1日に設立しました。

人権・ハラスメント対策センターについて

役割
人権問題の基本は、私たち一人一人が人権の大切さを理解し、お互いの人権を尊重することにあります。したがって、センターの主たる活動は本学構成員の人権意識が高まる様々な取組みを後ろから支え、支援することです。つまり、人権問題の主体はあくまでも本学の構成員一人一人であり、その活動が円滑に進むよう支援することにセンターの役割があります。

1.啓発
立教大学の学生、教職員に対して人権・ハラスメント問題に関する啓発プログラムの企画・運営、人権・ハラスメント問題に関する各種研修の開催や資料収集、また各学部・事務部局が行う啓発プログラムなどへの協力および連絡・調整を行います。

2.点検
各学部や事務部局の運営や業務を人権・ハラスメントという観点から点検し、必要に応じて提言します。

3.支援
立教大学の各学部、部局ならびに全構成員に対して人権・ハラスメント問題に関する支援、協力を行います。

4.問題解決
立教大学で人権・ハラスメント問題が発生した際に、相談者への対応や被害者の救済などの問題解決を各学部・事務部局とは独立して行います。

取り組み

立教大学に関わるすべての人たちが、人権侵害を許さず、それを正していく姿勢を身につけることを願い、啓発活動や、キャンパス・ハラスメントの相談・問題解決に取り組んでいます。
相談の受け付け
キャンパス・ハラスメントと思われる行為にあったり目撃したりした学内者の方は、センターにご相談ください。

まずは相談してみましょう
人権侵害、キャンパス・ハラスメントかもしれないと悩んでいる方は、気軽に問い合せてください。一人で悩まずに相談することが大切です。

専門相談員と一緒に解決しましょう
解決の方法は状況や個人によって様々です。専門相談員があなたの納得のいく解決が得られるように一緒に考えます。必要に応じて、相手の方との調整を行います。不調に終わった場合は、必要に応じて調査を行い、その結果によって適正・公正な措置をとります。

専門相談員は相談者の秘密を厳守します。
専門相談員は相談者の承諾なく、相談内容を相手方や各部局に伝えることはありません。人権侵害、キャンパス・ハラスメントの行為者だと思われる人からの報復を含め、相談者の不利益となることが生じないように十分配慮しますので安心して利用してください。
イベントの開催・学生サポーター制度

イベントの開催

毎年「人権週間プログラム」を設けており、どなたでもご参加いただける公開講演会などのイベントを実施しています。

◆最近のテーマ例
・笑って考えよう、みんなの未来 —ジェンダー論から考えるキャリアデザイン
・しょうがいしゃ差別を<語り>なおす(「立教大学ヒューマン・ディグニティ宣言」コラボレーション企画)
・アンガーマネジメント —怒りに振り回されないためのスキル

学生サポーター制度

人権・ハラスメント対策センターでは学生サポーター制度を導入しています。学生サポーターには、「日頃、人権・ハラスメント問題に関してキャンパス内で気になっていること」「当センターに何を期待するか」「どうすれば環境をよりよくできるか」などについて、意見やアイデアを募集し、センターの取り組みに生かしています。

キャンパス・ハラスメント防止宣言

キャンパス・ハラスメント防止宣言 <日本語>
1 趣旨
立教大学は、個々人の人格と人権が尊重され、それぞれの能力が最大限に発揮されるような、自由な学問と教育の場であることをめざしています。そして、その前提として、学生と教職員からなるすべての構成員が、大学における勉学、教育、研究、労働、その他の諸活動を相互信頼のもとに進められるよう、大学生活の環境を整えていくことが重要であると考えています。

キャンパス・ハラスメントとは、大学における教育、研究、業務の中で、修学・就労に関する力関係を利用して、相手の意に反する言動を行い、相手に不利益や不快感を与えること、また、修学・就労環境を著しく阻害することをいいます。セクシュアル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、パワー・ハラスメントなどはその代表的なものといえるでしょう。

キャンパス・ハラスメントは、個人の人格的尊厳を傷つけ、人権を侵害する行為です。同時に、大学の教育・研究を支える環境を損なう行為でもあります。 大学には、このような行為を許さない、生じさせない環境を保持する責任があります。また、キャンパス・ハラスメントが生じた場合には、個人の尊厳と人権を擁護するために、厳正な対応をもって解決に努めなければなりません。

2 キャンパス・ハラスメント防止宣言
立教大学は、キャンパス・ハラスメントに対し、断固たる態度でこれを排除し、防止することを宣言します。また、「立教大学人権・ハラスメント対策センター規程」に基づき、対応と解決のための制度的な整備を行うとともに、キャンパス・ハラスメントに関する構成員の理解と認識を得るための諸活動を継続的に行うことによって、キャンパス・ハラスメントのない環境づくりに取り組みます。

立教大学2008年1月
Declaration of the Prevention of Campus Harassment
1 Purpose
Rikkyo University strives to provide a liberal environment of learning and education where the university respects the unique character and human rights of each individual as the students endeavor to reach their potential. As a prerequisite for achieving this goal, we consider it important to establish specific standards for university life, such as achieving mutual trust among students, teachers, and other university personnel in all areas of study, education, research, and labor.

Campus harassment is the persecution of an individual through actions, words, or the manipulation of power during school or work resulting in a gross disturbance to the study and work environment in the university. Sexual harassment, academic harassment, and power harassment are considerd typical examples.

Campus harassment is an act that damages the personal dignity of an individual and violates human rights. At the same time, it is an act that harms the environment of support for education and research at the university. The university is responsible for ensuring an atmosphere of neither condoning nor tolerating such behavior. When campus harassment occurs, strict measures will be taken to protect the personal dignity and human rights of the individual.

2. Declaration of the Prevention of Campus Harassment
Rikkyo University declares that the institution will eliminate and prevent campus harassment in a resolute manner. Based on the Rikkyo University Rules of Human Rights and Harassment Measures, we will endeavor to create an environment free of campus harassment through systematic improvements to measures and solutions and by continuously engaging in activities that encourage the awareness and understanding of the students, teachers, and other university personnel with regard to campus harassment.

Rikkyo University
January 2008
防止校園騷擾宣言
一. 宗旨
立教大學致力于建立一個學問自由、教育自由的學府,使在校的每個人的人格和人權都能受到尊重,能力都能得到最大限度的發揮。本大學認為,作為前提,重要的是要搞好大學生活的環境,以便讓包括學生和教職員在內的所有成員能夠在相互信賴的基礎上進行學習、教育、研究、勞動和其它活動。

所謂校園騷擾,是指在大學的教育、研究和業務中,利用升學和就職方面的權力差異,作出違背對方意願的言行,使對方受到損失或感到不快,或者極大地防礙對方升學和就職的進行。性騷擾、學術騷擾和權力騷擾是具有代表性的不正當行為。

校園騷擾是損傷個人人格的尊嚴、侵害人權,同時也是損害大學的教育、研究環境的行為。本大學決不容許此種行為,并有責任保持一個不讓此種行為得以產生的環境。同時,若發生了校園騷擾行為,必定采取嚴正的措施予以解決,以維護個人的尊嚴與人權。

二. 防止校園騷擾宣言
立教大學在此宣言:對校園騷擾將以堅決的態度排除之并防止之。同時在此問題上,基于「立教大學 人權・騷擾對策中心規程」,為了對付和解決校園騷擾問題,本大學在制度上進行整頓的同時,還要繼續組織有關人員參加各種活動,以加深其對校園騷擾的進一步理解和認識,從而創造出一個無校園騷擾的環境。

立教大學 2008年1月
캠퍼스 하라스멘트(Campus Harassment, 학내 폭력)방지 선언
1. 취지
릿쿄대학은 개개인의 인격과 인권이 존중되고, 각자의 능력이 최대한 발휘되는 자유로운 학문과 교육의 장을 지향하고 있습니다. 그리고, 그 전제로서, 학생과 교직원 등 대학의 모든 구성원들이 대학의 학습, 교육, 연구, 노동과 그 외 모든 활동을 상호 신뢰를 바탕으로 수행할 수 있도록 대학 생활의 환경을 갖추는 것이 중요하다고 생각합니다.

캠퍼스 하라스멘트(Campus Harassment)는, 대학의 교육, 연구, 업무 가운데 취학과 취업에 관련된 권력 관계를 이용해서 상대방이 원하지 않는 언동을 함으로써 상대에게 불이익이나 불쾌감을 주는 것, 또한 취학 및 취업 환경을 현저히 저해하는 것을 말합니다. Sexual Harassment, Academic Harassment, Power Harassment등은 그 대표적인 것이라 할 것입니다.

캠퍼스 하라스멘트(Campus Harassment)는 개인의 인격적 존엄에 상처를 입히고 인권을 침해하는 행위입니다. 동시에 대학의 교육, 연구를 뒷받침하는 환경을 손상시키는 행위이기도 합니다. 대학은 이와 같은 행위를 용납하지 않을 뿐만 아니라 발생하지 않도록 지켜나갈 책임이 있습니다. 또한 캠퍼스 하라스멘트(Campus Harassment)가 발생한 경우, 개인의 존엄과 인권을 옹호하기 위해 엄정하게 대응하며 해결하도록 노력하지 않으면 안됩니다.

2. 선언
릿쿄대학은, 단호한 태도로 캠퍼스 하라스멘트(Campus Harassment, 학내 폭력)을 배제하고 방지할 것을 선언합니다. 또한 <릿교대학 인권, 하라스멘트 대책센터 규정>에 근거하여, 대응과 해결을 위한 제도적 정비를 실시함과 동시께, 대학의 구성원들이 캠퍼스 하라스멘트에 관한 바른 이해와 인식을 얻도록 다양한 활동을 계속적으로 실시하여 캠퍼스 하라스멘트가 없는 환경을 만들고자 실천할 것입니다.

릿쿄대학 2008년 1월

キャンパス・ハラスメントとは

キャンパス・ハラスメントとは、学生および教職員等の間で、個人的属性および人格にかかわる事項等に関して、人を傷つけるような発言や行動を行い、その人に不利益や損害を与え、人権を侵害することです。個人的属性には、性別・性自認・性指向・年齢・能力・身体的な状況、出身地、家族関係、信条、国籍、民族、人種、職業等の社会的地位などが含まれます。
大学内・外において構成員に起こりうるあらゆるタイプのハラスメント問題をキャンパス・ハラスメントと呼び、主に次のようなタイプがあります。
パワー・ハラスメントとアカデミック・ハラスメント
キャンパスにおいて優位な地位や立場にある人が権限や地位を利用して、従属的立場にある人に対して個人の尊厳や人格を侵害するような行動をしたり、指導や業務の範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与えたり、あるいは修学・就労環境を悪化させることです。
このようなハラスメント行為が起こる場面によって、パワーとアカデミックに区別されます。たとえば、場面がクラブサークル内や就労の場ではパワー・ハラスメント、修学・教育・研究の場ではアカデミック・ハラスメントと呼びます。授業中の私語は、学生の授業を受ける権利だけでなく、教員の講義する権利をも奪うアカデミック・ハラスメントです。

  • 上級生の命令には理不尽なことでも絶対服従という雰囲気がある。逆らうと練習をさせてもらえない。
  • ゼミの先生は、「君は頭がいいしやる気があるから教え甲斐がある」と、評価をちらつかせては、何かと用事を頼んでくる。ミスをすると、「何をやらせてもダメ」「代わりはいくらでもいる」などと皆の前で叱責される。
  • 休日出勤を強要されて不満だが、雇用契約を延長しないかもとほのめかされると、従うしかない。
  • 過大な量の仕事を、到底無理な期限で自分にだけ課された。
アルコール・ハラスメント
20歳未満の学生に飲酒を勧めることは違法です。また、飲みたくないと言っている人に飲酒を強要するなどの対人関係にかかわる問題行為と酔っ払って迷惑行為をするなどの社会的な問題行為を、アルコール・ハラスメントと言います。

  • 宴会の席で、隣で座ってお酌をすることを上司や先輩に強要される。
  • 酔っぱらった先輩にからまれ、強引に二次会、三次会と引っ張り回されて帰れない。
  • クラブ・サークルの先輩が、酔った勢いでお店の看板を壊した。

<アルコール・ハラスメント防止のためにこんな工夫があります!>

  • 飲み会の時には必ずノンアルコールやソフトドリンクを用意して、飲みたくない人や未成年の人には飲酒やお酌の強要は禁止というルールを作った。
  • 懇親会のときに、飲酒せずに介護役にまわる人を当番制で2名決めてアルコール事故に備えている。
セクシュアル・ハラスメントとジェンダー・ハラスメント
意図しているかどうかに関わらず、性的言動によって相手の人格を傷つけ不快にさせることです。セクシュアル・ハラスメントの場合には、両者の関係にパワーの差がある場合が多く、傷つけられても関係の悪化、評価などへの影響を恐れて相手に「No」が言えないため、修学・研究・就労に支障をきたすほど心身に影響を受けたり、環境が悪化する場合があります。
また、固定的な性差別言動によって相手に不快感を与えることをジェンダー・ハラスメントと呼びます。
身体的な接触や性暴力、視線や性的ジョーク等は、個々人の感じ方や微妙なニュアンスの違いがあるので注意しましょう。

  • 先輩は、毎朝、座っている私の肩に手を置いて「おはよう」と言う。「ただの挨拶」と気にしないよう努力しているが、実はいつも不快だ。
  • ミーティングの時など、お茶を配ったり後片付けをしたりするのは女性、という暗黙の了解があるようで、おかしいと思う。
エイジ・ハラスメント
年齢的なことを理由に相手の人格を侵害したり不快を与えたりする言動です。

  • 社会人入学の私はクラスの中でも最年長。クラスメイトからおじさん(おばさん)呼ばわりされ、「やっぱお年の人はダサいね」「年齢のわりに経験が少ないね」「オジサンのくせにこんなことも知らないのかあ」と聞えよがしに言われる。
  • 「若いんだから」といつも居残り当番をさせられる。
いじめ
相手の弱みを理由に、人格を否定したり、排他的・差別的に扱うことです。周囲の人たちがいじめがあることを知っていても何もしないことは、いじめ行為を容認することになり、いじめられている人の人権を侵害する行為です。

  • 「おはよう」と言って部屋に入ったとたんにそれまで聞こえていた話し声がやんで嫌な雰囲気になった。最近こんなことが毎日のように続き、精神的に疲れた。
  • 同じ課の人たちから、仕事に必要な情報を教えてもらえなかったり、会議に呼ばれなかったり、という嫌がらせを受けている。
デートDV
親密な関係の二人の間に支配・服従の関係ができ、支配する側がもう一方に対して身体的・精神的暴力を与えることです。

  • 彼と付き合うようになってから、徐々に束縛されるようになってきた。きっと私は彼に深く愛されているんだ。彼からメールのパスワードを聞かれた。断ると機嫌が悪くなるし、教えるしかないかな。
  • 彼の言うとおりにしないと、暴力を振るわれることがある。
その他
  • インターネットなどでの誹謗・中傷
  • 教室やトイレなど公共の場での特定の人のうわさ話
  • セクシュアル・マイノリティ(性自認や性指向などが少数派の人たち)への差別的な言動

セクシュアル・マイノリティの人たちは、こんなふうに感じています!

  • 男性用トイレも女性用トイレにも行きづらい私にとって、”誰でもトイレ”の存在は助かる。
  • 恋愛感情を誰に向けるかや服装などの好みなど自分では変えられないことに対して「変だ!」と言われるのは人権侵害だ。

外部の相談窓口のご紹介

立教大学関係者(教職員・在学生など)以外の方、または関係者であっても学内の委員には相談しづらいという方向けに、以下の相談機関をご紹介します。
外部の相談窓口一覧

財団法人 東京都人権啓発センター ~一般相談・法律相談~

主に人権に関係する相談をお受けしていますが、日常生活で困ったことなどが起きたときもご利用ください。相談は「電話」「面接」「Eメール」「手紙」等 いずれでもお受けしています。

法務省 人権擁護局 ~人権相談所~

毎日の生活の中で、これは人権上問題ではないだろうかと感じた時など、気軽にご相談下さい。相談は無料で、内容についての秘密は厳守されます。

TOKYOはたらくネット ~労働問題相談室~

東京都労政事務所で労働問題全般について電話・面談で相談を受け付けています。

東京ウィメンズプラザ ~悩み・法律・男性相談室~

暮らしの中で抱えている様々な不安や心配に対応しています。
(東京在住、在勤、在学の方対象です。)

With You さいたま 埼玉県男女共同参画推進センター

配偶者からの暴力(ドメスティック・バイオレンス=DV)をはじめ、交際相手(異性・同性)からの暴力(デートDV)、人間関係、家族・夫婦間における問題、生きづらさなどについてご相談に応じます。(埼玉県に在住・在勤・在学の方を対象にしています)

新座市福祉相談室

2022年4月設置。旧「女性困りごと相談室」で受けていた相談(パートナーからの暴力(DV)、家族の問題、性的マイノリティ、セクハラなどに関すること)をお受けしています。

お問い合わせ

人権・ハラスメント対策センター

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