留学・現地 リポート:派遣留学 第一号学生リポート
2019/03/12
RIKKYO GLOBAL
OVERVIEW
立教大学の海外プログラムの充実を図る一環として、学生の学びたい国・地域や分野の多様化に対応すべく大学間で交換留学を行う海外協定校を増やしてきました(現在は91校(※))。今号では本学からの派遣留学第一号となった2人に第一号ならではのエピソード、準備のポイントや現地の状況などを伺いました。
※26カ国・地域。2018年10月現在
留学に正解はない、“自分らしい留学”が大切 南洋理工大学(シンガポール)(2018年8月~2019年5月予定)
日本の研究サークルのキャンプにも参加
異文化コミュニケーション学部
異文化コミュニケーション学科2年次
久保田 美波さん
東南アジアに興味を持ち始めた高校時代からその地域への留学を視野に入れていました。立教大学入学後は、異なる文化を学問として学ぶ奥深さに触れ、本格的に準備を開始。『STUDY ABROAD』を読み込んでいる時に、「シンガポールの大学なのに中国の大学名のようだなぁ」と目に留まったのが「南洋理工大学」。名前から、理系大学のような印象を受けますが、文系、芸術、スポーツなど幅広い分野を網羅する同国を代表する国立大学の一つでした。決め手となったのは、環境問題への取り組み方や創造的な建築物。急速な発展が進むシンガポールらしいダイナミクスさがあり、「向学心の塊」のような大学だと考えたからです。
異文化コミュニケーション学科2年次
久保田 美波さん
東南アジアに興味を持ち始めた高校時代からその地域への留学を視野に入れていました。立教大学入学後は、異なる文化を学問として学ぶ奥深さに触れ、本格的に準備を開始。『STUDY ABROAD』を読み込んでいる時に、「シンガポールの大学なのに中国の大学名のようだなぁ」と目に留まったのが「南洋理工大学」。名前から、理系大学のような印象を受けますが、文系、芸術、スポーツなど幅広い分野を網羅する同国を代表する国立大学の一つでした。決め手となったのは、環境問題への取り組み方や創造的な建築物。急速な発展が進むシンガポールらしいダイナミクスさがあり、「向学心の塊」のような大学だと考えたからです。
日本語のチュートリアル希望生徒(左)の担当も受け持つ
立教大学からの派遣留学第一号であることも、好奇心旺盛な性格から、不安より嬉しささえ感じました。とはいえ、情報不足は否めませんので、学内外問わずコンタクトを取りました。目的を明確に伝えたことで、必要な情報を効率よく収集できたと思います。また、東南アジア方面に絞った支援活動を行う佐藤陽国際奨学財団からの奨学金を受けていますが、財団主催の留学者交流会の存在も心強かったです。
「自分らしい留学生活」を強く意識していて、自分の判断で得た知識と経験がどんどん自身を変化させていると感じています。留学生活は万事が理想通りにはいきませんし、失敗したり戸惑うこともたくさんありますが、失敗はいくらでも挽回できますし、自分らしい留学生活を送ることが大切だと感じています。
「自分らしい留学生活」を強く意識していて、自分の判断で得た知識と経験がどんどん自身を変化させていると感じています。留学生活は万事が理想通りにはいきませんし、失敗したり戸惑うこともたくさんありますが、失敗はいくらでも挽回できますし、自分らしい留学生活を送ることが大切だと感じています。
留学は、場所ありきではなく、目的ありき フレーザーバレー大学(カナダ)(2018年8月~2019年4月予定)
右端が益子さん。勉強で疲れた時は友人たちと外出したり、食事をしたりしてリフレッシュ
社会学部社会学科
4年次
益子 亜明さん
本格的な留学準備は、三つの目的が定まった2年次に開始しました。目的の一つ目は多言語・多文化の方とのつながりを深めるための英語力向上、二つ目が「多文化教育」に関する知識収集、最後は将来の進路の幅を広げるためです。将来、多文化的背景から苦労されている方々を支援する仕事に就きたく、そのための学びもできる留学先を探しました。目的が明確な中で選択して、またゼミの担当教員から助言もいただきましたので、第一号であることは大きな懸念材料にはなりませんでした。
とはいえ、情報不足などの苦労はありました。ネットからの出願時には在籍大学選択リストに「立教大学」が見当たらず、手続きが難航するアクシデントにも遭遇。しかし、国際センターの方のサポートもあり無事留学できました。
どの授業も英語に苦労していますが、カナダ独特の風習や考え方をベースとした科目は、この国の基礎知識が少ない私には最もハードな時間です。しかし、各々の民族アイデンティティを基にした意見交換時には誰もが「違い」を受け入れようとし、「多文化主義社会」を最も学ぶことができます。授業以外でも、多様性を重視する大学の姿勢が感じられ、中でも留学当初にカナダ定住難民の大学職員と交わした会話は印象深いものでした。
互いが「私」を伝え合い聞き合い、「違い」を包み込もうとしあった時間は、まだ不安の大きかった私に安心感を与えてくれました。留学で得た経験は、中国と日本にルーツを持つ私が日本社会に住むとはどういうことなのかを考えるためにも大切な糧となると思います。
4年次
益子 亜明さん
本格的な留学準備は、三つの目的が定まった2年次に開始しました。目的の一つ目は多言語・多文化の方とのつながりを深めるための英語力向上、二つ目が「多文化教育」に関する知識収集、最後は将来の進路の幅を広げるためです。将来、多文化的背景から苦労されている方々を支援する仕事に就きたく、そのための学びもできる留学先を探しました。目的が明確な中で選択して、またゼミの担当教員から助言もいただきましたので、第一号であることは大きな懸念材料にはなりませんでした。
とはいえ、情報不足などの苦労はありました。ネットからの出願時には在籍大学選択リストに「立教大学」が見当たらず、手続きが難航するアクシデントにも遭遇。しかし、国際センターの方のサポートもあり無事留学できました。
どの授業も英語に苦労していますが、カナダ独特の風習や考え方をベースとした科目は、この国の基礎知識が少ない私には最もハードな時間です。しかし、各々の民族アイデンティティを基にした意見交換時には誰もが「違い」を受け入れようとし、「多文化主義社会」を最も学ぶことができます。授業以外でも、多様性を重視する大学の姿勢が感じられ、中でも留学当初にカナダ定住難民の大学職員と交わした会話は印象深いものでした。
互いが「私」を伝え合い聞き合い、「違い」を包み込もうとしあった時間は、まだ不安の大きかった私に安心感を与えてくれました。留学で得た経験は、中国と日本にルーツを持つ私が日本社会に住むとはどういうことなのかを考えるためにも大切な糧となると思います。
※本記事は季刊「立教」247号(2019年1月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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