公開講演会「リスニングをスピーキングにつなぐ進化系英語シャドーイング:理論と実践」
INFORMATION
ことばの習得をめぐる、隣接諸科学、たとえば言語学、音声学、認知心理学、認知科学、脳神経科学の発展には目を見張るものがあります。また、英語など外国語の学習についての第二言語習得研究も、特にここ十数年の間にめざましい進歩を遂げ、世界的に数々の研究成果が出されています。第二言語(英語)習得について、これらの領域の成果を集約したのが、「インプット理解(I: Input processing)」、「プラクティス(P: Practice)」、「アウトプット産出(O: Output production)」、「(メタ認知)モニタリング( M: <Metacognitive> monitoring)」です。そして、これらの4つのポイントを支えるのが「シャドーイング(shadowing)」と、関連タスクの「音読(oral reading)」の学習法です。日本人にとって、英語は言語距離が最大のCategory 5で、最低でも2200時間、習得にかかると言われています。本講演では、シャドーイングの効果を科学的根拠とともに簡単に示し、その上で効率のよいシャドーイング・トレーニングの方法について詳細に解説します。
講師
関西学院大学名誉教授
門田 修平(かどた しゅうへい) 氏
<学歴>
1981年3月 神戸市外国語大学大学院外国学研究科英語学専攻修士課程修了(文学修士)
2005年3月 明海大学大学院応用言語学研究科博士学位取得(乙号・応用言語学)
<教歴>
1983年4月 被昇天女子短期大学専任講師(1989年3月まで)
1989年4月 龍谷大学経営学部専任講師(1993年3月まで)
1993年4月 関西学院大学法学部助教授・教授(2024年3月まで)
2001年4月 関西学院大学大学院言語コミュニケーション文化研究科教授(2024年3月まで)
<業績>
2010年 SLA研究入門:第二言語の処理・習得研究のすすめ方 くろしお出版
2012年 シャドーイング・音読と英語習得の科学:インプットからアウトプット コスモピア
2014年 英語上達12のポイント コスモピア
2015年 シャドーイング・音読と英語コミュニケーションの科学 コスモピア
2018年 外国語を話せるようになるしくみ:シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム SBクリエイティブ
2019年 Shadowing as a Practice in Second Language Acquisition: Connecting Inputs and Outputs Routledge.
2023年 社会脳インタラクションを活かした英語の学習・教育:やりとりの力を伸ばす 大修館書店
2024年 AIフル活用!英語発信力トレーニング コスモピア
2024年 話すための進化系英語シャドーイング コスモピア
司会者
本学名誉教授、英語教育研究所所員
鳥飼 慎一郎(とりかい しんいちろう)
NHK高校講座(英語)元講師、科学研究費審査委員(2014年から2015年まで)大学英語教育学会賞・学術出版物選考委員。
2007年ランカスター大学より博士号(Ph. D. in Linguistics)取得。専門は英語教育学、コーパス言語学、司法英語、EMI(English-medium Instruction)。
『New Crown English Series』(共著、三省堂)、司法英語関連の論文多数。
詳細情報
名称
内容
後半の実践編:「進化系英語シャドーイングの学習ステップとその学習評価」
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料